Le Chevalier du Lion d'Or

ル・シュバリエ・デュ・リオンドールで起こる日々の出来事・・・
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I expected that.


「予定」とは往々にしてねじ曲がるものだ。



結局の所「予定」とは当事者にとっての「希望的観測」にすぎない。



つまり「このまま事態が推移すれば、貴家の御次男クライド様の身の安全はお約束できかねます」という申し出に対し、
「今は亡きご当主様の大切な御子息に万が一があっては困ります。今すぐクライド様を返していただきたい」
という返答をいただくのが、レイヤード家執事の私にとっては最も最善の「予定」だったといえるだろう。



次善の「予定」としては
「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。クライド様がお過ごしという別荘にすぐに迎えをさしあげます。」
という辺りが最善に近い。
我々の内情を多少なりとも覗かれるためあまり好ましいとは言えないが、それでウィルマ様が気まぐれにお引き受けになった
「後継者争いの後見人」という契約が破棄できるなら決して悪い話ではない。



ところがワーナー氏が提出してきた返答は最悪に類するものだった。



「私から申しあげる事は何もございません」



それはつまり



「レイヤード家とドーソン伯爵家との関係は、クライド・ハンニバル・ドーソンを通じて今しばらく続く」



という事だ。



この度のドーソン伯爵家への来訪が、あわよくば関係解消の糸口になるであろうと予定していたのだが・・・



なるほど、ワーナー氏にはワーナー氏の「予定」というものがあるらしい。



その「予定」がいかなるものかは定かではないが・・・
ウィルマ様の気まぐれと今の所合致している、という事か。



「予定」とは往々にしてねじ曲がるものだ。



あらかじめねじ曲がらない「予定」を立てていくのが執事の仕事・・・
が、それは凡百の執事。



ねじ曲がった「予定外」も「予定内」に収めていく。
これぞレイヤード家の執事の仕事です。



さて、それでは一刻も早くヴィスラーマへと戻る事にしましょう。



この調子ではどんな「予定外」が飛び込んでくるかわかりませんからね。
| ゲスト ステファン・ドゥーガルド・ケプラー | 17:00 | comments(0) | - |

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