Le Chevalier du Lion d'Or

ル・シュバリエ・デュ・リオンドールで起こる日々の出来事・・・
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ストリングス・オーケストラ
 

ヘイスティングスからドーソン家の館へと向かう道中。

多くの馬車が行きかい、けして広くはない道を埋め尽くしている。


どうやらお祭りがあるらしく道が半分通れなくなっているようだ。
まったく、タイミングの悪い。

学園を出たばかりだと言うのに、こんなところで立ち往生するなんて。

隣にいる兄さんなんて、さっきからイライラした様子で

「まだ進まないのか!?まったく、僕はこんなところで時間を無駄にしたくないんだ!」

なんて喚いてる。

…でも、本当になかなか進まないなぁ、
これじゃあ館に着くのが遅れ…

……

…ふと、音楽が聴こえてきた。



どうやらお祭りの催し物で野外での演奏をしているようだ。


これは…弦楽合奏…?


ヴァイオリンにチェロ、コントラバス…

それに……


…この音…。
僕が気になったのはその中の一つ、ヴィオラの音色だ。

ヴィオラの音を聴くと、同室の彼を思い出すな…。
優しく、それでいてまっすぐな音色…まさに彼自身だ。


彼の演奏に比べると、劣るけれどそれでもなかなかのものだ。


せっかくだから、もう少し聴いていたいところなんだけれど…

どうやらやっと進めるようだ。


段々と、音色が遠ざかっていく。


……


…帰ったら、彼にヴィオラを弾いてもらおう…。

なんて、これから館に帰るっていうのに
もう学園に戻った時の事を考えてるなんてね…。
| 四男 エミール・ファビウス・ドーソン | 01:19 | comments(0) | - |
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