Le Chevalier du Lion d'Or

ル・シュバリエ・デュ・リオンドールで起こる日々の出来事・・・
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La Belle au bois dormant



窓が大きく軋む音で、ふと顔を上げる。
窓の隙間からわずかに吹き込む風が、灯りを揺らす。


いつの間にか、こんな時間……


時計を見れば、随分と時間が経っている。
知らないうちに、仕事に没頭していたよう。


時折、窓の外から強い風の音が聞こえる。
秋の強い風。
季節の移り変わりを感じる。


卓上に広がった書類をまとめ、ファイルにしまい、冷めてしまった紅茶に口をつける。


この書類をお持ちするのは、明日にしましょう。
今日は、もう遅い。


わたくしが、秘書としてお仕えしている、ドーソン伯爵家長男のダニエル様。
今、お部屋に伺っても、
きっと まだ起きていらっしゃるのでしょうけれど……
このところ、ご公務も忙しくなってきている今、
無用な負担を、あの方におかけすることもありません。


卓上の灯りを消すと、また、強い風の音が聞こえてくる。


窓の外を見下ろせば、風に合わせて、木々が大きく撓るのが見える。
窓ガラスが小刻みに揺れ、軋む。
けれど、この大きなお屋敷が揺らぐことはない。
大きくて、豪奢なお屋敷……


貴方様が、お守りするのですから。
そうでしょう?
ダニエル様

| 秘書 ブリジット・マリヴォンヌ・サルトル | 20:46 | comments(0) | - |
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