Le Chevalier du Lion d'Or

ル・シュバリエ・デュ・リオンドールで起こる日々の出来事・・・
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戯れ


 よく晴れた日。
でも、寒さが少し目立って来た。


ゲストルームの窓から青空を眺める。

こんな晴れた日はお庭でティータイムなんてのも悪くないわね。
これからまたお昼の時間だし・・・

・・・まあ、今は使用人だからそれが叶わないのが残念だけど。



「マッリッカちゃーん!なにしてるのー!」


と、いきなり背後から掛けられた声に肩を震わせて
慌ててポーズを変えた。


「ん、んん!?? ヒュヒュヒューイさん!ご機嫌ようでゲス〜!
ナオミさんに頼まれて招待客の為のゲストルームを
準備してるんでゲスよ〜!」

「へーそうなんだ! 僕もこれからワインセラーに行って
チェックに向かうところ!
終わったらそっちも手伝おうか?」

「いやいや大丈夫でゲス!
ヒューイさんの手を煩わせるまでも無いでゲスよ!」

「そう? また何かあったら呼んでね! じゃあ!」

「はい! 失礼するでゲス〜!




・・・・・・・・・・・・・・チッ!

いちいち気にかけてくる奴ねほんと!!
気持ちは解るけど毎回毎回背後からいきなり話しかけて来るの
やめてほしいわ!!!」


スっと立ち方を戻して小さくため息をつく。
少し休憩しようと傍にあったソファの背もたれに
寄りかかって足を組む。


「マーリカちゃーんっ!!
ここに居るってナオミさんから聞いたんだけどさー!」

「なななななな何でゲスかアメリアさん!!!
わわわちきになな何か用でゲスかかか」

「・・・・・・マリカちゃん、何してんの?」

「・・・・・・・・・・いえ、・・・・・・ちょっとソファに。
・・・小指を・・・・ぶつけたで・・・ゲス・・・」


驚いてソファから滑り落ちて床にコケている私を入口で
キョトンとした顔で見つめるアメリアが立っている。

「あははは! マリカちゃんほんと面白いなー!
ねぇここ終わったらさー! あたしのとこも手伝ってくれない?
もういっこ上の階の応接室!」

「あい・・・、かしこまりました・・・・・で、ゲス・・・」



そしてコケたままの私をそのままに、
ご機嫌そうにスキップしながらその場を後にしたアメリア。




・・・・・・・・フッ・・・。

私もまだまだ気が緩んでいる証拠ね。

・・・ドーソン家の使用人達・・・・
何気に侮れないわね・・・。

油断できないわ。



私は無性に脱力感を覚え、暫く視界が天井のまま
爽やかな朝の日差しを浴びていた。





「くおらああああマリカさあああん!!!
何してるのーーーっ!!!!!!」


「ギャアアアア出たああああナオミさんんん!!!
ごめんなさいでゲスうううう!!!!!!」

| メイド マリカ・アルシア・レヴァイン | 23:57 | comments(0) | - |
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