Le Chevalier du Lion d'Or

ル・シュバリエ・デュ・リオンドールで起こる日々の出来事・・・
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11:07 AM


 ブリジットから手渡された書類に軽く目を通し、

来週のパーティーに出席する来客のリストと照らし合わせる。


これでほとんどの招待客からの返事は出揃った。

未だ返事がないものについては所詮その程度だと切り捨てるか、

それとも、どこぞの貴族のように長いこと館を開けているのか・・・。



このところ、父はどうも体調が優れないようだ。

顔色もかなり悪く、何より以前は震えるほど感じられた猛獣のような覇気がない。

その様子を見るに「ドーソン伯爵家時期当主」という言葉との距離は、

もはや手を伸ばせば届く程、近くなってきたのではないかと感じさせられた。


書斎を訪れてもいつものように声一つ発さない父に対して軽く出席者の報告をすると、

父からは、体調不良のためパーティーを欠席するとの返事があった。



こういった立場にいると、自然と人脈が広くなる。

社交界に身を投じるのは趣味ではないが、我が家の為に他家と交流を深めておく必要はある。

身内同士の交流だけでなく、政治界や経済界、芸術家など業種は様々だが・・・、



『突然のことで申し訳ありませんが、折り入ってお願いしたいことがあります。』



自室に戻り、知り合いの一人に対して筆を走らせる。



『・・・したがって、薬の手配を宜しくお願い申し上げます。謝礼は・・・』



書き進めていく中で、自嘲的な笑みを浮かべてしまっていたことに気付く。

・・薬・・・か。



「ヘンリー、この手紙を至急出してくれ。それから・・・」

紅茶の用意を、と伝える前にヘンリーによって待機されていたメイドから紅茶を受け取る。

この香りは、ブーケロワイヤル・・・か。

| 長男 ダニエル・ブラッドリー・ドーソン | 11:07 | comments(0) | - |
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