Le Chevalier du Lion d'Or

ル・シュバリエ・デュ・リオンドールで起こる日々の出来事・・・
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Tea time
 

紅茶の香りで満たされている、
名門校、ヘイスティングスのサロン。

窓際の角の席に、男子生徒が一人…。


テーブルの上には、図書室から借りてきたであろう本と
もうすっかり冷えてしまった紅茶…。

本を読むでもなく、ただ窓の外を眺めている。


……



この間帰省したばかりだというのに、もう懐かしく感じる。

ミックにアルマン叔父様、それにローズマリーにヴィヴィアン姉様…。

懐かしい面々が揃うパーティー…。


とても楽しみだった…いや、今でも楽しみなのだが…。

どうにも、この間帰省した時の事がどうにも気になり、不安感が拭えない。

……


館に帰ってからというもの、いつもどこからか視線を感じていた。

まるで、心の中を探られているような…そんな嫌な視線。

けれど、辺りを見回しても誰も居ない。


それに、帰り際にコナーが話しかけてきた。

それ自体は別段おかしくはない。

おかしくはないのだが…。

何かを言いかけて、結局「お気をつけて行ってらっしゃいませ…」と一言だけ…。

それが本題ではなく、何か他に言おうとした事があったのは明らかだ。


そして去り際聴こえた「時期は近い」と言う言葉…。


それに、一つ、疑念がある
それがここ最近、どんどんと大きくなっている。

視線の事といい、コナーの事といい…。

嫌な感じだ…。
懐かしい面々や、他の客人も多いパーティーだというのに…こんな調子じゃ楽しめそうにない。

……

あぁ、ダメだ…。
こんなんじゃあ、館に帰った時にメイド達に心配をかけてしまう。

普段通り、笑っていなければね。


……



「大丈夫…もう、慣れているもの。」

そう、一言呟いて
男子生徒はサロンから去って行った。

テーブルに、もうすっかり冷えきってしまった紅茶と
図書室から借りてきたであろう、童話の本を残して…。
| 四男 エミール・ファビウス・ドーソン | 16:05 | comments(0) | - |
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