Le Chevalier du Lion d'Or

ル・シュバリエ・デュ・リオンドールで起こる日々の出来事・・・
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Super-Duper


ヘンリーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!



フン!

遠かった耳も、ちょっとはマシになったようだなっ!



そうそう、明日から、朝一時間早く起こして欲しいんだ!

朝の方が涼しくて、走りやすいって思って…


なんだよ、その気持ち悪い笑顔…


もうっ!

用事は済んだから、とっとと出てけっ!



なんだよヘンリーのやつ…

ニヤニヤしやがって…!


こっちは大変なんだぞー!




僕の誕生日パーティから数週間。

鏡に映る姿は、そうそう簡単に変わってくれない。




「意志が弱く我慢ができない」
「自己管理能力が著しく低い人間」


ダニエル兄様の言う通りだ。

でも…!



こんな事は今までなかったんだ。


幼い頃からいつも兄弟一緒で、
ミックやヴィヴィアンとも一緒に遊んで…
(ダニエル兄様はそうでもなかったけれど…)


けれど、あの出来事以降、
ダニエル兄様とヴィヴィアンの婚約、
そして、父上が亡くなってからがおかしかった。


ダニエル兄様、クライド兄さん、エミール…

みんな、このリオンドールから出て行ってしまった。



一人ぼっちには慣れていないんだ…


はじめて、屋敷が静かだと思ったんだ。



特にクライド兄さんとは、つい数ヶ月前まで一緒にいて、
僕の後継人探しを手伝ってくれていたのに。

何も言わず、突然屋敷を出て行った。




まさかパーティに来てくれるなんて思っていなかったから、
もっともっと、文句や言いたいことがあったのに
半分も伝えられなかったけれど…



元はと言えば、僕がこんな姿になってしまったのは、
全部クライド兄さんのせいなんだ…!



約束したんだ!



ずっと僕の味方だって
僕がこの家を継ぐなら、僕を支えてくれるって

ずっと僕のそばにいてくれるって



そう約束したのに…

男に二言はないって言ったのに…



なのに、勝手に家を出て行って
しかも、自分だけ後継人を見つけて…



兄さんは嘘つきだ…

僕との約束を破るなんて



もう約束を忘れてしまったのだと
見捨てられたのだと

そう思ったら、不安で不安でたまらなくなってしまったんだ



この渦巻いている気持ちを、なにかで誤魔化したいと思った




…思ったら…



こんな姿に…








でも…


僕には、やらなきゃいけないことがある。

行かなきゃいけないところがある。


成し遂げなければならないことがある。



それに向かって、今は、今出来る最大限の準備をしなくちゃ。



不安がないと言ったら、嘘になる。




…うん、そうだ。



全力で


ダイエットだーーーーーーーーーーーーっ!!!!!








ああそうだ!


ヘンリー!

ヘンリーーーーー!!!

ヘンリーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!



まったく、うちの使用人たちはどうなってるんだよっ!?

ナオミは人の話を全っ然聞かないし、
メーベルは僕のことを「残念すぎる」って言って馬鹿にするし、
アメリアは人の上にどっかり座ってアクビしてるし…


…おまえもだぞ、ヘンリー!

主が呼んだらすぐに来るのが執事の常識だろっ!



くそ〜〜〜〜〜

悪口言ってたヤツ、全員、あとで呼びつけてやる…!



嫌がっても、僕のダイエットを手伝わせるんだから!!!
| 三男 アルヴァ・グスターヴ・ドーソン | 16:00 | comments(0) | - |
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